鯉の水揚げ

昨日の日曜日の午前中の作業により
悠然と掘割を泳ぐ鯉たちが
“避寒地”へと総がかりで引越しさせられました。

昨今の鯉ヘルペスの影響で半減した750匹ほどの色鯉が居なくなり
華やかかりし瀬戸川沿いの色調は忽ちにして
モノトーンへと変わり身。

しかしながら、このツートンもなかなかストイックで
心地よい緊張感のようなものを感じます。

緑期は観光のお客様も多く水辺もその魚影とともに愛でていただいたり
ひたすら観賞用、という趣でございましたが
その主役達も引き上げてしまうと
これから“実務的な”水路へとその性格を変容させます。

“菜洗い”に供されるとともに
降雪時の“雪の搬出路”としての重役が担わされます。

過日、観測至上最も早期に大雪に見舞われた新潟のとある町で
雪を流すための水路水流の確保が未だであったため
しばし撤去作業に沈黙をきたしたとの報道がありましたが
雪国にとってはほんの僅かな水路も
より快適な“ウインターライフ”を享受するのに欠かせません。

今年は昨年同様雪に恵まれないのか
反動で多いのか
それともいわゆる例年並みなのか

予想屋さんは沢山で見解も様々ですが
鯉の居ない瀬戸川はやはり、どことなく実務家の引き締まった顔をしています。

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