貴人玄関でのミニギャラリー

当館には個性豊なスタッフが集ってくれます。

お隣国府町出身で武蔵野美術大学卒の美人バックパッカー、通称マルちゃん。
本名は丸山絵美子さん。

彼女も3年前
「海外に日本人として出て行っても、そのアイデンティティが答えられない!?」
と、日本文化を学ぶべく門戸を叩いてくれ
1年ほど修行?を積んで行きました。

海外と言っても彼女の専門分野は、いわゆる発展途上(地域)。

今、ご執心なのはインドとスペインのようで
日本と併せてこの“三角エリア”を行き来しています。

二十代中盤の夢多き彼女はやりたいことが山ほどあるようですが
色々な経験の中で少しづつ収斂してきているようです。

インドに戻る?と当たり前のようにガンジス川で“沐浴”する彼女の
差し当たっての目標は
彼女が関わることになったインド北東部の30戸程の寡村の“自立”。

藁と土しか“資源”がない、というその村が経済的に自立できるよう
頭をひねりました。

が、そこは元美大出身者。
焼き物』による再生を試みております。

電気や油を燃料に出来るわけではないので火の出力は自ずと低温。
素焼きが中心となるようです。

今回の僅かな帰国期間に在所で『レンガ窯』をつくり
現地でも再現可能な試作を行っています。

その名も『羅空窯(らくうがま)』

と同時に、その“試作品?”によって幾許かの糧を得ることが出来れば
それもインドでの『窯開き』の資金にしたいと目論んでおります。

前置きが長くなりましたが、そんな元スタッフの彼女を手助けしない手はありません。
近郊のギャラリーさんへの紹介は勿論のこと

国登録有形文化財に指定された
本館の『貴人玄関』部分に6畳の空きスペースが
ありましたので
そこを彼女が出国するまでの7月一杯
皆様にギャラリーとして開放させていただくことにしました。

美大出身でセンスがあるとは云え、陶芸に関しては素人なので
作家さん的価値は???ですが
彼女の師匠である本職の弓削さん達と“四人展”というかたちで
見ごたえもある展示になっていると思います。

IMG_4987.JPG

うまく軌道に乗れば
愛すべきもうひとつの国、スペインのジプシーさんたちに
その素焼きに絵付けを施してもらって
多国籍な FAIR TRADE”を実現しようとしています。

ボランティアはおろか、海外旅行すら行かない私達ですが
そんな素敵な活動をしている“飛騨っ娘”を陰ながら応援していきたいと思います。

お泊りにならなくても結構ですので
皆様も是非、近くへお立ち寄りの際は覗いてみて下さい。


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