月遅れの端午の節句

飛騨では月遅れで端午の節句を祝います。

当館でも館内いたるところに節句人形を飾っていますが
今日が見納め。
昨年は休業していたこともあり
人形さえ出さずじまいでしたが
今年は箱から出されて 人形たちも喜んでいるようでした。

2年越しのコロナという事で たくさんのお客様に
見ていただけなかったことは残念でしたが
来年こそは もっともっと見ていただきたいと思います。

DSC06379五月人形

ということで、今日は菖蒲湯をご用意しました。

端午の節句は、古代中国において、
月の初めの厄払い行事として生まれたそうです。
古代中国では、雨季を迎える5月は病気や災厄が増えることから、
邪気を祓うために菖蒲を使用し
菖蒲の持つ強い香りが邪気を祓うとされ使われていたようです。

菖蒲は菖蒲湯として使用されるだけでなく、
薬酒として浸して飲むこともあったそうです。

端午の節句に菖蒲を使用する風習が日本に伝わり、
宮中行事として端午の節会が行われた平安時代には
佳織の強い菖蒲を身につけたり
薬玉としてマルク固めたものを飾ったりいたのだそうです。

鎌倉時代から江戸時代になる頃には、現在のように
男の子の行事となりました。
「勝負」「尚武」などの言葉にかけられた菖蒲に、
男の子が逞しく成長することを願いました。

菖蒲湯は子供の成長を祈るためでなく、
厄除けの効果や体をいたわるためのもので、
血行促進が期待できる他、肩こりや腰痛予防にも
効果があると言われます。

さらにリラックス作用もあると言われているので
コロナで日々ストレスフルな皆様に
今日は菖蒲湯でのんびりゆったりしていただきたいです。

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