お雛様Part?

ところは“観月”。

ご宿泊のお客様のご夕食とご朝食をご用意させていただく個室の料亭です。

昔の旅館スタイルだと『お部屋食』『お部屋出し』というのがステイタス!
だったような時代もありますが
当館ではかれこれ20年前から
お寛ぎいただく“客室”と お食事を召し上がっていただく“個室”を
分離させていただいております。

お人によっては賛否両論あるところかと思いますが

1.食事の準備や後片付けなどのための
 係による客室内への立ち入りが最小限となるため
 お部屋をゆっくりとお使いいただけ、寛いでいただける。

2.ご就寝の際に夕食の残香が気になったり
 布団上げした後の埃飛び交う中での朝食、という憂き目を見なくていい。

3.客室より個室料亭の方が調理場の近くにあるため
 より出来立てに近い料理を召し上がっていただける。

4.料亭はあくまでも“個室”であるためプライバシーは守られる

そして(個人的には)何より
旅行に行くと「観光よりチェックアウトぎりぎりまで居座る」派の一家としては

5.朝食を用意するという名目で『布団上げ』されずに、まったりゆっくり出来る。。。

当館でも朝は基本『布団上げありき』ではなく
布団上げしてほしい方はその旨お申し付け下さい、というスタンスを
取らさせていただいておりますので 
『まったり派』の方は お時間までゆっくりと横になってくださいませ。

話が脱線しましたが
お雛様の話
料亭の中央のオープンスペースに展開する大正4年の七段飾り。

このお雛様たちは当家より嫁いでいった、祖父の姉のもので
当時は雛道具一式も供に連れていくのが通例ではあったのですが
故あって?か、我が家に残り花を添えてくれております。

箱書きは大正4年とありますが、本来の持ち主の生まれ年は昭和初期。
昔はなかなか新品のものが与えられず、
どなた様からか譲り受けたものと聞いております。

ここでの見どころは、
通常の五人囃子に当たる部分が雅楽の奏者になっており
お手本が存在しないため、今だにどの順番で並べてよいのか分からず
この時期になると慌てて資料などを探してみるのですが・・・・・

どなたか正解をご存知の方いらっしゃいましたら、
是非ともご教示下さいませ。

また、『翁(おきな)』『婆(おうな)』の高砂の人形が付随しているのも
この時代の特長かもしれません。

観月以外でお食事される方もお声をかけてくださればご案内いたしますので
お気軽にフロントにお立ち寄り下さい。

高砂付きの大正飾り


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