『門外不出』のお酒が遂に。。。

お酒を造って販売する造り酒屋さんにあって
文字通り

門外不出

小売をしないお酒があります。

古川に二軒ある造り酒屋さんのうちの
蒲酒造場”さんでは
祭りの呼び引きを主とする
酒造場のGUESTのみに振舞う為だけの酒”を一棟仕込まれています。

四捨五入すると四十路になる私も今まで呑んだことはありませんでした。

なぜか主人は10年前から年に一度だけこのお酒を口にしていたようでございますが。

4月19日の古川祭りの折にサボっては、、、いえいえ英気を養うために
蒲酒造場さんに寄り道し
祭りにお呼ばれされるお客様をもてなすための『燗付け場』脇の土間に陣取り
味見と称して頂いていたようでございます。

ともあれ、このお酒は
区分からすると『清酒』。
いわゆる一升瓶で一般に売られているものと同類なのですが
とても同区分だとは思えない風味と味わいです。

吟醸酒や生酒のソレもやや感じるものの
かといってそれほどいわゆる“サケ”からも乖離せず。。。

度数は14度と一般より1度低いのですが

熱燗でも冷酒でもスルスルッと頂けるこのお酒は

人肌燗

にすると
絶妙のブーケと口当たりに
軽い喉越しがあって
今まで経験したことのある飲み方とは全く異なる世界へと誘ってくれます。

このお酒、三十?年にして何故初めて味わえたかというと

夏の“初呑切り”という行事に併せて
今年初めて“門外”へと出されたのです。

僅か1000本。ナンバリングもしてあります。

私のアンテナが低いのか
事前告知はなかったように思うのですが
第一次頒布の400本はアッという間に出てしまったようです。

やはり人間は“旨いモノ”“珍しいモノ”には貪欲なのですね。

追って残りの第二次頒布がなされますが
既に手を回して?ある程度の数をストックとして確保しました。

従来の“清酒”でもなく、かといって“吟醸系”でもなく“生酒”でもない
新しい感覚ゆえ
試飲した当館のスタッフの中では“賛否両論”ございましたが

夏こそ冴える温燗』で
日本酒の新境地を発見していただけることと思います。

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