「どぶろく」が白川郷の秋を包む

山々が紅葉に染まり、今年も無事実りの収穫が終わりました。
10月14日から白川郷では、
豊作の秋の喜び、家内安全と山里の平和の祈りを込めて、
天下の奇祭と言われる「どぶろく祭り」が繰り広げられています。

先頭を切ったのは萩町合掌集落にある白川八幡神社。
早朝、神社境内で祭典神事が行われた後、
五色旗を連ねた「御神幸」の行列が笛や太鼓の音を響かせながら、
地区内を練り歩きます。

そして、御神幸が終わる午後3時過ぎ、
神社境内において、この年に仕込まれた待望の「どぶろく」が奉納され、
参拝者や遠来の客の一人一人に振舞われます。

その昔、白川郷は、平家の落人の隠れ家と言われ、
古くから外部との交流の少ない土地であったので、
村人の心をいやすものは酒以外にはなく、
粟・稗の雑穀類で地酒をつくっていました。

年代は明らかではないのですが 
相当古くから「どぶろく」が祭礼に用いられていたと思われています。

「どぶろくづくり」は、古くより受け継がれた独特の技法をもって、
雪にうもれた1月下旬に、神社酒蔵で仕込みます。

祭礼用として特別許可されたどぶろくは、境内からの持ち出しは一切禁止。

当日は まず 事前に志納のうえ 
参拝記念となる指定の盃を購入し 
この盃で頂戴します。

この盃以外には注ぐことは出来ないそうです。

甘口の神社、辛口の神社とそれぞれ特徴があるそうですので
2日おきに白川郷へ行きましょう(^0^)

この期間 飛騨市と白川郷を結ぶ特別路線が
10月16日から22日まで運行します。
高速ではなく360号 天生峠の紅葉を見ながらの約1時間のドライブ。
ちょっと険しい峠ですので どぶろくをたっぷり飲んだ帰りは 
高速を使った高山行きの路線バスがいいと思います。

10月16日~17日は スーパー林道入り口近くの『鳩谷八幡神社』
10月18日~19日は 道の駅白川郷の正面 『飯島八幡神社』で振舞われます。


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