紳士淑女の国々より

ミシュランで☆☆☆を頂いているお隣 飛騨高山の賑わいとは異なり
高山の奥座敷を自認?する飛騨古川はそれほど海外からのお客様は多くなく
当館での宿泊における外国の方の比率は1%程度。

1週間に一組有るか無しかの為
毎回新鮮な気持ちでお迎えさせていただいております。

少ないとはいえ国籍は様々で
米国、カナダ、台湾、中国、韓国、タイ、オーストラリア、ロシア、インド、
イタリア、ギリシャ、ドイツ、イギリス、スペイン、スイス、フランス、オランダ、オーストリア、スウエーデン、ノルウエー。。。
記憶にあるだけでもG20が構成されそうな勢い(構成は違いますが)。

よく何々人はこんな性格や性癖だ、などと
面白おかしくステレオタイプに峻別されることもありますが
当館にお越しになる方々は総じて“ジェントルメン&レディース

昨日までは英国人のご夫妻が3日間ご逗留されていましたが
とても物腰の穏やかな方達で
異国の習慣や文化、考え方や発音までも理解しよう、受け入れよう、という
寛容に満ちたお人柄が溢れていました。

普段は英語の堪能な奈美ちゃんが主に外国の方担当なのですが
遠隔地のお友達の披露宴&疲れ風邪で3日間ともお休みだったため
母国語は飛騨語、第一外国語は標準語(日本語)を駆使する係り陣容で
ご不便をおかけしないかと心配しておりました。

ところが心配は取り越し苦労に終わり
かえって英語(外国の方)に興味を持つキッカケになるほど
(英国人ご夫妻の)ホスピタリティが冴え渡っていました。

知らないことに対する真摯な姿勢とお茶目な好奇心。
そして“違い”に対する理解へ向けての努力と寛容。

(ステレオタイプに)日本人がその昔“お家芸”としていたような特長を
しばしば目の当たりにさせられ反省するとともに
取り戻さねばならない美徳であることを再認識するのでした。


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